【2026年版】レーザー加工機の導入に使える補助金|ものづくり補助金での申請のコツと採択事例

2026-10-07

「レーザー加工機を入れたいが、1台で1,000万〜数千万円。補助金は使えないか?」

金属加工や製造業の現場から、よくいただくご相談です。結論から言うと、レーザー加工機は補助金と非常に相性の良い設備です。高額で、かつ「生産性向上」「内製化」「高付加価値化」といった補助金の評価ポイントに乗せやすいため、毎年多くの事業者が補助金を使って導入しています。

ただし、「レーザー加工機を買います」だけでは採択されません。どの補助金を使い、どんな事業計画で申請するかが採択を分けます。

この記事では、レーザー加工機の導入に使える補助金の種類、採択につながる申請の組み立て方、補助額のシミュレーション、価格相場までを、製造業の採択実績を持つ中小企業診断士が解説します。


レーザー加工機の導入に使える補助金

レーザー加工機(ファイバーレーザー、CO2レーザー等)の導入で活用を検討できる主な補助金は以下の通りです。

補助金 補助上限 補助率 レーザー加工機との相性
ものづくり補助金 最大4,000万円〜 1/2〜2/3 ◎ 最有力。高性能機の導入・内製化・高付加価値化に
中小企業省力化投資補助金(一般型) 最大1億円 1/2〜 ○ 人手不足解消・自動化(自動搬送との組み合わせ)に
新事業進出補助金 最大9,000万円 1/2〜2/3 ○ レーザー加工で新分野に進出する場合
都道府県・自治体の補助金 数百万円〜 1/2〜 ○ 比較的小型機・競争率が低い

基本は、ものづくり補助金が第一候補です。レーザー加工機は「設備更新」ではなく「革新的な生産プロセスの改善」として計画を組みやすく、補助上限も大きいためです。


ものづくり補助金でレーザー加工機を通す申請のコツ

ものづくり補助金は、中小企業の革新的な製品・サービスの開発や生産プロセスの改善を支援する制度です。審査で評価されるのは「設備を買うこと」ではなく「その設備で何が新しくできるようになるか(革新性)」。レーザー加工機を申請に乗せるなら、次のような角度で事業計画を組み立てます。

角度①:外注していた加工の内製化

これまで外注していた複雑形状・厚板・難削材の切断を、高出力ファイバーレーザーの導入で自社対応にする。納期短縮・コスト削減・品質の安定を数値で示し、受注範囲の拡大につなげる計画は、審査員に伝わりやすい王道です。

角度②:新素材・高難度加工への対応

従来機では対応できなかったステンレス厚板・アルミ・銅・チタンなどへの対応を可能にし、これまで受けられなかった引き合いを取り込む。「対応できる加工の幅が広がる=新しい付加価値」という構成です。

角度③:高精度・高速化による生産性向上

旧式機から最新の高出力・高速機へ更新し、加工時間を大幅に短縮。1日あたりの処理能力が何%向上し、年間でいくらの増産・コスト削減になるかを具体的な数値で示します。単なる「買い替え」に見せないことがポイントです。

いずれの角度でも、「Before(現状の課題)→設備導入→After(どう変わり、いくらの効果が出るか)」を数字で描くことが採択のカギになります。


補助額シミュレーション(ものづくり補助金)

高出力ファイバーレーザー加工機を導入する場合の一例です。

項目 金額
ファイバーレーザー加工機(高出力機) 2,500万円
自動材料供給装置・付帯設備 500万円
合計投資額 3,000万円
補助率 2/3(小規模事業者等)
補助額 最大2,000万円
実質自己負担 約1,000万円

※補助上限・補助率は公募回・企業規模・申請枠によって異なります。実際の金額は最新の公募要領でご確認ください。

3,000万円の投資が実質1,000万円で済む計算です。投資回収のスピードが大きく変わります。


省力化補助金・新事業進出補助金との使い分け

やりたいこと 向いている補助金
高性能機の導入で生産性・付加価値を上げたい ものづくり補助金
加工〜搬送まで自動化して人手を減らしたい 省力化補助金(一般型)
レーザー加工で新しい事業分野に進出したい 新事業進出補助金
比較的小型の機械を低負担で入れたい 都道府県・自治体の補助金

レーザー加工機そのものの導入がメインならものづくり補助金。ロボットや自動搬送装置と組み合わせて「無人化ライン」を作るなら省力化補助金(一般型)、という切り分けが基本です。投資内容によって最適な制度は変わるため、申請前の見極めが重要です。


レーザー加工機の価格相場と補助金の費用対効果

タイプ 価格帯の目安 特徴
CO2レーザー 500万〜1,500万円 アクリル・木材・薄板向け。導入コストが比較的低い
ファイバーレーザー(中出力) 1,500万〜3,000万円 金属薄〜中板。金属加工の主力
ファイバーレーザー(高出力) 3,000万〜1億円 厚板・高速加工。大型・高付加価値案件向け

高額になるほど自己負担も大きくなりますが、その分補助金のインパクトも大きくなります。補助率2/3が使えれば、実質負担は投資額の1/3程度。「補助金が使えるかどうか」で設備のグレード選択が変わるケースも多く、まず使える制度を確認してから機種を決めるのがおすすめです。


申請前に確認すべきポイント

① 「なぜこの機械が必要か」を数字で説明できるか

「古くなったから」ではなく、「この機械で加工能力が何%上がり、年間いくらの増産・コスト削減になるか」を示せるかが勝負です。

② 見積もりは早めに取得する

人気メーカー(アマダ、トルンプ、村田機械等)の高出力機は見積もり取得や納期に時間がかかります。公募スケジュールから逆算して早めに動きましょう。

③ 複数の制度を比較する

ものづくり・省力化・新事業進出・自治体の補助金では、補助上限・補助率・対象経費が異なります。投資内容によって最も有利な制度が変わるため、申請前の比較が重要です。


よくある質問

Q. 中古のレーザー加工機でも補助金は使えますか?

A. 原則として補助対象は新品の設備です。中古品は対象外となるケースがほとんどです。

Q. レーザー加工機だけの申請でも通りますか?

A. 通ります。レーザー加工機は単体でも投資額が大きく、革新性・生産性向上のストーリーを描きやすいため、1台の導入でも十分に事業計画として成立します。

Q. 申請から導入までどのくらいかかりますか?

A. ものづくり補助金の場合、申請から採択通知まで約2〜3ヶ月、その後の交付決定を経て発注となります。設備の納品・検収まで含めると、申請開始から半年〜1年程度を見込んでおくのが一般的です。

Q. 金属加工以外(木工・樹脂・看板製作など)でも使えますか?

A. 使えます。CO2レーザーを使った木材・アクリル加工や、看板・サイン製作、アパレルの生地カットなど、業種を問わず「革新性・生産性向上」を示せれば申請可能です。


レーザー加工機の補助金申請はRIGIDへ

当社は製造業・金属加工業を中心に、ものづくり補助金の申請を数多く支援してきた中小企業診断士事務所です。ものづくり補助金の採択率は91%(32/35件)。

レーザー加工機の導入について、「どの補助金が使えるか」「どんな事業計画なら通るか」「他の制度と比べてどれが有利か」といったご相談から、事業計画書の作成、採択後の手続きまで一貫してサポートします。見積もりが固まっていない設備選定の段階からご相談いただけます。

RIGIDの支援実績

ものづくり補助金の採択率91%(32/35件)。自動車整備・建設・製造・飲食・ITなど幅広い業種で、400万〜4,000万円の採択を支援してきました。

当社の採択事例:製造業で樹脂成型機・量産体制構築などの設備投資で採択実績があります。

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