ものづくり補助金 採択率を高める方法 3選!

2022-07-04

このコラムではものづくり補助金の採択率を高めるためのノウハウを紹介します。
ものづくり補助金を申請してみたい、申請したけど不採択だった、等
今後申請を検討されている事業者様は是非ご一読ください。

ものづくり補助金とは?

ものづくり補助金とは、中小企業・小規模事業者を対象に、

・ 新製品開発のための製造機械の購入
・ 効率的な最新の加工機等の購入
・ システム構築費用

などを支援するという中小企業庁及び独立行政法人中小企業基盤整備機構が実施する補助金制度です。

設備投資・システム開発を中心とした経費に返金不要な補助金額が最大1,000万円もらえるという中小企業・小規模事業者にはお得な補助金制度です。

補助金制度概要

経営革新と生産性向上がテーマ経営革新(新商品、新サービスの開発、生産プロセスの開発)や、生産性が向上する取り組みが評価されます。
補助上限額通常型 1,000万円 ※他、グローバル展開型等があり 上限金額が変わります。
補助率原則1/2補助対象経費の1/2が補助されます。
※1,000万円の機械設備に対し500万円が 補助されるかたちになります。
小規模事業者は2/3が補助されれます。 小規模企業者・小規模事業者は、常勤従業員数が、製造業その他・宿泊業・娯楽業では20人以下、卸売 業・小売業・サービス業では5人以下の会社又は個人事業主を言います。
対象対象:資本金又は従業員数(常勤)が下表の数字以下となる会社又は個人であること。

令和元年度補正・令和二年度補正
「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 公募要領〔一般型 (新特別枠含む)・グローバル展開型〕」/令和3年8月 ものづくり・商業・サービス補助金事務局(全国中小企業団体中央会) より
https://portal.monodukuri-hojo.jp/common/bunsho/ippan/8th/reiwakoubo_20210820.pdf 

ものづくり補助金 採択率の推移

ものづくり補助金は申請すれば100%採択されて補助金額がもらえるわけではありません。
提出する事業計画書の審査と、加点要素をいくつ提出できるかで決まります。

令和2年4月に1次の採択結果が発表されおり、採択率の推移は下記の通りとなります。

※ものづくり補助事業公式ホームページ https://portal.monodukuri-hojo.jp/dataportal.htmlより

次回8次締切は2021年11月11日で、採択率は凡そ40%前後になると思われます。

では、実際に採択率を高めるために意識したいことを書いていきます。

採択率を高めるには 1.<加点項目を意識する>

ものづくり補助金には追加書類を提出することで、審査に加点がなされ採択率があがります。

※ものづくり補助事業公式ホームページhttps://portal.monodukuri-hojo.jp/dataportal.htmlより

追加種類の加点がない場合はの採択率は平均15.6%
5個以上提出している場合は平均71%となります。

積極的に追加書類を準備して採択率を高めましょう!

具体的に加点される追加書類は下記の通りです。

①開業届(個人事業主)又は履行事項全部証明書(法人)

創業・第二創業後間もない事業者(5年以内)は上記の書類を提出することで加点がなされます。
創業期の事業者様は、ものづくり補助金の活用を積極的に検討してみてください。

②経営革新計画認定書

経営革新計画書は、中小企業が「新事業活動」に取り組み、「経営の相当程度の向上」を図ることを目的に策定する中期的な経営計画書です。
都道府県により提出なので、提出する都道府県ごとに形式や難易度は異なります。

承認まで約2カ月程かかり加点としては難易度が高めですが、準備期間がある事業者様は狙ってみて下さい。

③事業継続力強化計画認定書

事業継続力強化計画書は、中小企業が策定した防災・減災の事前対策に関する計画を経済産業大臣が「事業継続力強化計画」として認定する制度です。認定を受けた中小企業は、補助金の加点に加え、税制措置や金融支援などの支援策が受けられます。
作成難易度は経営革新計画書よりは低いですが、承認まで1.5カ月程を要します。

こちらも準備期間がある事業者様は狙ってみてください。

弊社では、ものづくり補助金申請サポートをさせて頂く際は、 事業継続力強化計画書を無料で作成しております! 通常他社では 100,000円~かかりますのでかなりお得です。是非お気軽にご相談ください。

④賃上げ加点表明書

ものづくり補助金は申請にあたって

  • 給与支給総額 を 年率平均1.5%以上増加
  • 事業場内最低賃金 (事業場内で最も低い賃金)を 地域別最低賃金+30円以上 の水準にすること

が必須となります。

加点要素として給与支給額と事業場内最低賃金をさらい高い水準で申請することで加点が得られます。

「事業計画期間において、給与支 給総額を年率平均2%以上増加させ、 かつ、事業場内最低賃金を地域別最低 賃金+60円以上の水準にする計画」・・・1加点

「事業計画期間において、給与支給 総額を年率平均3%以上増加させ、か つ、事業場内最低賃金を地域別最低賃 金+90円以上の水準にする計画」・・・2加点

※上記に代わり、「被用者保険の適用拡大の対象となる中小企業・小規模事業者等が制度 改革に先立ち任意適用に取り組む場 合」 も1加点がなされます。

将来的に事業を拡大し、従業員への給与を高めることが可能だと考える事業者様は是非こちらも狙ってみてください。

採択率を高めるには 2.<事業計画書の審査項目を抑える>

ものづくり補助金の審査項目は公募要領

参考:令和元年度補正・令和二年度補正
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 公募要領
〔一般型(新特別枠含む)・グローバル展開型〕
https://portal.monodukuri-hojo.jp/common/bunsho/ippan/8th/reiwakoubo_20210820.pdf

22ページ目に記載されていますが、特に下記の内容を意識してみてください。

①技術面

事業の取組が革新的・優位性があるかがポイントになります。

一般的でない(他社がやっていない)独自の取組であったり、自社の強みを活用した取り組みであるかが重要になります。

②事業化面

事業を実施する企業だけでなく、地域や他の企業への好影響がある事業を優先します。

地域経済への波及効果(地域採用による雇用の活性化等)や連携して複数の企業で実施し経済的波及効果を高めるかが等がポイントになります。
自社だけではなく、しっかりと自社地域の貢献や他企業との連携についても計画書に盛り込むようにしてみてください。

採択率を高めるには 3.<補助金の申請額を意識する!>

ものづくり補助金データポータル 
https://portal.monodukuri-hojo.jp/dataportal.html

では補助金の申請額と採択率の推移が掲載されています。

申請額が、~250万円の採択率は25%なのに対し、~1,050万円の採択率は52.2%となり申請額が上がれば採択率も上がる傾向になっています。

これは、事業として計画の実現性が高いか、がポイントになっていると感じています。

単純に150万円を投資して新しい設備を導入する!という計画より
「事業を成功させるために、新しい機械も必要だし、専門家のアドバイスも必要だし、ECサイトの外注も必要・・・」
といったほうが、具体的だし成功しそうと審査されるためではないかと思います。

[採択率を高めるには 2.<事業計画書の審査項目を抑える>]で説明した審査のポイントはもちろんですが、しっかり事業が成功するためには設備やシステム開発に加えて、何が必要か今一度検討してみてください。