エーミング設備の導入に使える補助金【2026年版】ものづくり補助金で最大4,000万円

2026-03-28

ADAS(先進安全装置)を搭載した車両が増え続ける中、エーミング(電子制御装置の機能調整)は自動車整備工場にとって避けて通れない業務になりつつあります。

しかし、エーミング設備の導入には数百万〜数千万円の投資が必要です。エーミングツール本体に加え、作業スペースの確保や工場改修が必要になるケースも多く、投資額が膨らみやすい設備投資です。

実は、エーミング設備はものづくり補助金で導入できる設備です。当社でも最大4,000万円の採択事例があります。

この記事では、エーミング設備の導入に使える補助金の種類、採択事例、申請のポイントを解説します。


なぜ今、エーミング設備の導入が必要なのか

① ADAS搭載車の急増

衝突被害軽減ブレーキをはじめとするADAS(先進運転支援システム)は、新車乗用車の97%以上に搭載されています。フロントガラスの交換やバンパー脱着など、従来は単純な作業だったものが、エーミング(カメラやセンサーの再調整)を伴う作業に変わっています。

② 特定整備制度への対応

2020年の法改正で「特定整備」制度が施行され、電子制御装置整備を行うには認証が必要になりました。エーミング作業を自社で行うには、対応する設備と作業環境を整備する必要があります。

③ 外注コストの削減と売上拡大

エーミングを外注している工場は、1件あたり数万円の外注費が発生しています。自社でエーミングが行えるようになれば、外注コストを削減できるだけでなく、エーミング作業そのものを新たな売上の柱にすることも可能です。

④ OBD検査への対応

2024年から開始されたOBD検査に対応するためにも、スキャンツールやエーミング設備の整備は不可欠です。今後対象車種が拡大していく中で、設備の未整備は入庫機会の損失に直結します。


エーミング設備の導入に使える補助金

補助金 補助上限 補助率 エーミングとの相性
ものづくり補助金 最大4,000万円 1/2〜2/3 ◎ 採択事例多数。工場改修も含めた大型投資に最適
新事業進出補助金 最大9,000万円 1/2 ○ エーミング事業を「新事業」として申請可能。建物費も対象
スキャンツール補助金 15万円(2026年度は30万円予定) 1/3 △ スキャンツール単体のみ。エーミングツールは対象外

エーミング設備の導入で最も実績が多いのがものづくり補助金です。


当社の採択事例(エーミング関連)

対象経費 事業内容 補助額
エーミング設備+工場増築 toC向けエーミング・ラッピング・ガラスコーティング事業 4,000万円
エーミング設備+工場増築 エーミングの内製化による自動車整備の短納期化・収益性改善 1,000万円
エーミング設備 整備内製化による自動車一貫整備工場化 750万円

補助額750万〜4,000万円。 エーミング設備は工場改修を伴うケースが多いため、投資額が大きくなりやすく、その分補助金の効果も大きいのが特徴です。

その他の自動車整備設備の採択事例

当社では、エーミング以外にも自動車整備設備の補助金申請で多数の採択実績があります。

対象経費 事業内容 補助額
リフト+工場増築 大型自動車整備事業への新分野展開 2,000万円
リフト+工場増築 中古車販売事業とシナジーの強い整備事業への展開 2,000万円
リフト+テスター類 自動車整備設備の再構築を通じた省力化 1,000万円
車検整備設備 指定工場認定のための設備導入 1,000万円
塗装ブース 全塗装用作業スペースの設備導入 400〜750万円
洗車機 洗車機導入による生産性向上 400〜600万円

採択につながるエーミング設備の申請パターン

エーミング設備の単なる「導入」では採択が難しいケースがあります。以下のようなストーリーで事業計画を組むと、採択率が上がります。

パターン①:エーミング事業への新規参入

「これまで外注していたエーミング作業を内製化し、新たにエーミングサービスを事業として展開する」というストーリーです。新事業の立ち上げとして革新性を訴求しやすく、最も採択されやすいパターンです。

パターン②:一般整備からADAS対応整備への転換

「従来の一般整備だけでは対応できないADAS搭載車に対応するため、エーミング設備を導入し、整備サービスの高度化を図る」というストーリー。業界の構造変化への対応として政策面でも評価されます。

パターン③:工場改修と合わせた総合投資

エーミング作業には一定の作業スペースが必要です。工場の増築・改修とエーミング設備をセットで申請することで、投資額が大きくなり事業計画のインパクトも増します。当社の4,000万円の採択事例もこのパターンです。


補助額シミュレーション

例①:エーミングツール単体の導入

項目 金額
エーミングツール一式 約300万円
補助率 2/3(小規模事業者の場合)
補助額 約200万円
実質自己負担 約100万円

例②:エーミング設備+工場改修の総合投資

項目 金額
エーミングツール一式 約300万円
ターゲット・リフレクター等 約200万円
工場改修(作業スペース確保) 約500万円
合計投資額 約1,000万円
補助率 1/2
補助額 約500万円
実質自己負担 約500万円

※ものづくり補助金では建物費は原則対象外ですが、新事業進出補助金であれば建物費も対象になります。工場の増築・改修を含む大型投資の場合は、新事業進出補助金も検討しましょう。


エーミングに必要な設備

エーミング作業に必要な主な設備をまとめます。

① エーミングツール(ターゲット・リフレクター)

フロントカメラ、レーダーセンサー等のエーミングに使用するターゲットボードやリフレクター。メーカー純正ツールと汎用ツールがあります。

② スキャンツール

エーミング作業の指示・実行にはスキャンツールが必要です。スキャンツール単体であれば国交省のスキャンツール補助金(上限15万円、2026年度は30万円予定)も活用できます。

③ アライメントテスター

エーミング作業の前提として、車両のアライメントが正しく調整されていることが求められるケースがあります。

④ 作業スペース

エーミング作業には一定の広さの平坦なスペースが必要です。既存の工場スペースで確保できない場合は、工場の増築や改修が必要になります。


よくある質問

Q. エーミング設備単体でものづくり補助金は申請できますか?

A. はい。ただし、「エーミング設備の導入により、新たなサービスを展開する」「既存の整備サービスを高度化する」といった革新性のあるストーリーが必要です。単なる設備の購入だけでは採択されにくいため、事業計画の作り込みが重要です。

Q. 工場の改修費用も補助対象になりますか?

A. ものづくり補助金では建物費は原則対象外です。ただし、新事業進出補助金であれば建物費(工場の増築・改修)も補助対象になります。工場改修を含む大型投資の場合は、新事業進出補助金の活用も検討しましょう。

Q. メーカー純正のエーミングツールと汎用ツール、どちらでも申請できますか?

A. どちらでも申請可能です。補助金の審査では「どのメーカーのツールか」ではなく「その設備導入によって何が実現するか」が評価されます。

Q. エーミング設備とスキャンツールを同時に導入する場合、補助金は分けた方がいいですか?

A. エーミング設備はものづくり補助金で、スキャンツールはスキャンツール補助金で、と分けて申請することで両方の補助金を活用できます。ただし、ものづくり補助金の中にスキャンツールを含めて一括で申請することも可能です。投資額や申請の手間を考慮して判断しましょう。


エーミング設備の補助金申請はRIGIDへ

当社はエーミング設備を含む自動車整備設備の補助金申請で多数の採択実績があります。エーミング関連だけでも750万〜4,000万円の採択実績があり、設備選定から事業計画の作成、採択後の手続きまでトータルでサポートします。

ものづくり補助金全体の採択率は91%(32/35件)。「エーミング設備を入れたいがどの補助金が使えるか分からない」「工場の改修も含めて補助金を活用したい」といったご相談も含めて、お気軽にお問い合わせください。

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